村上 春樹 1Q84
こんばんは。
ミスター・エム
マーケティングプランナーです。
久々に更新します。
今回は、題名の通り、村上春樹の「1Q84」です。
ご存じの方も多いかもしれませんが、今年の5月下旬に
売りだされ、早くも100万部突破と、すごい売れ行きです。
久々の新刊だということもあるのでしょう。
素晴らしい限りです。
さて、私は、本当に村上春樹という作家が好きなんだな、
ということを改めて感じました。
前にも書いたかもしれませんが、小説家の中で、好きな小説家は、
村上春樹、
ミステリー小説では、
宮部みゆき
歴史小説では、
司馬遼太郎
です。
彼らに共通することは、すぐれたストーリーテラーであることです。
つまり文章運びがものすごい上手です。
そのため、飽きもせず一気に最後まで読みたくなるような
文章の全体の構成が、考え抜かれているような気がします。
すぐれた小説家というものは、私の考えでは、
すぐれた論理力と、すぐれた感覚の力を
持ち合わせているのではないか、と考えています。
論理力に関しては、もちろん重要ですが、それに加えて、
やはり心に何かしらを残す小説家は、人間の底辺にある
心の機微というものを、非常に素晴らしい描写力で、
描き出すんですよね。
それは、村上春樹も宮部みゆきも司馬遼太郎も
共通しているのではないか、と思います。
彼らの小説を読むと、
その主人公に、自分を投影し、入り込み、同一化してしまう、
そんな経験を幾度となくしてきました。
特に、村上春樹の小説は、「風の歌を聴け」に始まって、
その全ての小説が、10代後半から30代前半ぐらいまでの男性を
主人公としており、私が村上春樹と出会った10代後半からは、
特に、その主人公と重ね合わさるようにして、感じてきて
いるような気がします。
村上春樹が描く、どこにもたどりつけけないような、
その孤独感や愛の感情というものが、思春期において、自分の心を
えぐり取られるような形で、描かれているような気がします。
社会に出ると、そこは、利を欲するところであり、いささか、
村上春樹の描いているような、情景からは、離れてしまうような
感覚も感じてきました。
そのため、やはり特に大学生という、利から離れたような
世界で、彼の小説を読むことは、その感受性からも、
非常に強く、自分の心に、何かを訴え、何かを残してきたような
感じがします。
今までに、数多くの小説を読んで来ましたが、私のとっては、
この分野の小説において、彼以上の小説家を今のところ
見出すことはできていないようです。
村上春樹の小説を読むと、小説を読みながら、
まるで自分と対話しているような感覚に陥ります。
ビジネスとは関係ないところで、このような物語に
没頭できることに、村上春樹氏には、感謝です。
皆さんも、ぜひ読んでみては、いかがでしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ミスター・エム
マーケティングプランナー