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答えは現場に全てある!はず

人形クエスチョンマーク

最近のこと、ネット販売をしているあるクライアントから、「商品が売れなくて困ってるんだけど、何か良い集客方法ない?」という質問を受けました。

我々のクライアント以外でも、このような悩みを抱えられている企業は多くいらっしゃると思います。

市場が飽和しつつあり、価格競争が激化している今、プロモーションのテクニックだけでは、なかなかモノが売れない時代になってしまっているのです。

ではもうお手上げ状態なのか?と言うと、そうではなくて、顧客の小さな声を、消費者の本当のニーズを現場で気付くことが極めて重要です。

そう、会議室ではなく、現場で、です!

消費財メーカーであるP&Gが、最近、車の芳香剤でヒット商品を生み出しました。

もともと主婦向けの商材が多い会社でもあったので、ある仮説を基に、今までの商品ターゲットであった男性(主にカー用品を購入するお父さん達)ではなく、同乗することの多い女性(主に主婦)に、車の芳香剤に関するアンケートを取ったのです。

すると、男性が購入して来る今までの芳香剤の香が「きつくて」「臭い」と、多くの主婦が感じていることが分かって来たのです。

そこで早速、女性にも受け入れられる「優しい香りの車の芳香剤」を開発し、主婦向けの販路であるスーパーやドラッグストアへ展開した結果、見事にヒットに繋げることが出来たのでした。各メーカーが競い商品を取りそろえている飽和市場の中でのヒットです。

また、学習教材で有名な学研が、現在の主力ビジネスとして成長させているのが高齢者住宅事業です。

もともとは現場を毎日歩き回っていた、ある「学研のおばちゃん」が、今後訪れるであろう少子高齢化社会の不安の声を顧客から拾って、会社に報告したことから企画が始まりました。今から30年も前の話だそうです。

どちらも現場の声の重要性を思い知らされるエピソードですよね。

我々は、顧客の声に真摯に耳を傾け、現場で活躍する社員の小さな気付きを大事にビジネスを展開して行くべきだと

改めて感じます。

そして、欲を言えば、経営会議のテーブルだけでなく、現場の方にこそマーケティングの思考を高めていただき

“きづく力”を養って欲しいと思います。

そんな会社が日本の中小企業に増えていくと、もっともっと顧客に有益なサービスが届き経済が

よい循環をしていくのだと思います。

現在の細分化、多様化した市場ニーズに対して、まだまだそれにこたえる商品・サービスが届いていません。

ここを担えるのが中小企業です。中小企業にマーケティングを!強い願いをこめて、地道な活動をしていきたいと思います。