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マーケティングで求められるデザイン。

グラフと指先

昨日の日経で、経営にデザインを取り入れる、と題して、一面で、パナソニックの新しい洗濯機などの家電が紹介されている。

アップルが採用したマウスデザイン。それは、IDEO(アイディオ)というアメリカのデザイン会社が制作し、その形やデザインが評価され、アップルのマックの販売に一役買ったという。

しかし、今さら、デザインという話である。

ブランディングを考えれば、もはや、BtoBだろうが、BtoCだろうが、デザインからは逃れられない。

人は見た目で判断するという話からも、カッコ悪いよりもカッコいい方を選ぶ。 ただ単に人間は、美しいものを好むのだろう。もちろん中身があっての話しだが。

よって、今さら、家電にデザインを取り入れました、というのは、非常に遅い動きであるし、むしろ、そのこと自体、パナソニックにしろソニーにしろ、とうの昔からわかっていたと思うので、報道すること自体が驚きに値しないと考える。

しかし一方で、大企業はまだしも、中堅・中小企業に目を転じると、デザインやブランディングという視点が、まだまだ不足しているようにも思える。

ただもちろんデザインが良いということは大切なことだが、それは想いや強みが活かされたデザインかがカギである。

そのことも、多くのデザイン制作会社が、表面をキレイにしているところが多いところを鑑みると、マーケティングを理解せずに、商業デザインを行っているようにも思える。

マーケティングとブランディング。その橋渡しの一つのカナメとしてのデザイン。

このことこそが、今、中堅・中小企業に求められている視点だと考えている。