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CASE STUDY お悩み解決事例

当社のコンサルティングをご利用いただいたお客様がどのような経緯で当社へご依頼いただいたのか。当社のコンサルティングをご利用されてどのような変化があったかなど、インタビュー形式でお伺いしております。

※インタビュー記事は、お客様の特別な許可を頂いて、掲載させて頂いております。

「想い×戦略」というフレーズに胸を打たれ指導をうけました。新規事業で海外ホテル事業に挑戦し初年度から好調でした・・・おかげさまで世界的評価機関の2つに選ばれています。 ー海外ラグジュアリーホテルのカテゴリーキラー(新規事業プロジェクト)ー

SHINAGAWA.J CAPITAL PVT. LTD.

最高経営責任者: 品川 薫範

ミスターマーケティングと出会ったきっかけを教えてください。

品川様:2010年に行われた異業種交流会の中で、村松社長の講演会を聴いたのが最初です。
その時の私は、マーケティングを全く知りませんでした。不動産関係や外資系企業でセールスパーソンとしてキャリアを積んだ後に投資会社を立ち上げたので、セールスで突き抜ければ何でもやれるという想いがあったんですね。本当はマーケティングがセールスの前段階にあるのですが、当時そういったものを気にせずに営業をしていたんです。そんな時に村松社長と出会い、「想い×戦略」というフレーズに胸を打たれたのが、指導を受けようと思ったことがきっかけですね。

講演会のパンフレット資料に記載されていた「近々サービス提供開始」という文言に目を惹かれて、凄く興味を持ったんです。「これは受けなければ!」と考え、その場で「受けます!」と申し上げました。

最初の出会いから6年経ちましたが、村松社長とは未だに飽きずに朝7時から会って、熱いトークをしているんですよ(笑)。マーケティングはまさに事業の原点、村松社長と吉田さんはマーケティングの先生ですね

実際にはどういう学びを得たのですか?

品川様:経験から気づきがあり、気づきから想いが生まれて理念となる。そして、それが事業の土台になるのだということをロジックとして教えていただきました。

「事業の土台=理念」をしっかり持っている人が、永続企業を作ることができる。指導を受けたマーケティングを軸として、この現実を生み出せているからこそ、「ミスターマーケティングの理論は間違いない」と確信しています。だからこそ、もっとこのノウハウが世の中の経営者やリーダーに広がって欲しいです。

なぜスリランカでホテル事業を始めようと思ったのでしょう?

品川様:スリランカで事業を始めようと思った理由は3つあります。1つ目は、スリランカと日本の歴史的関わりが深いから。2つ目は、スリランカ人が世界で1、2を争う隠れた親日家だから。3つ目は、現在一緒に仕事をしている、信頼できるパートナーであるアジア・キャピタル(スリランカ上場企業)のステファンCEOと理念共有ができたから。この3つのどれが欠けても、スリランカで事業を始めることはなかったと思います。

その中でも最大の理由はスリランカと日本の歴史にあります。私も学んでみて驚いたのですが、第二次世界大戦で敗戦した日本は、分国される窮地に追い込まれました。その日本を救ってくれたのがスリランカなのです。日本はスリランカを空爆したのにも関わらず、サンフランシスコ講和会議で、スリランカの初代大統領(当時の大蔵大臣)ジャヤワルダナ氏が「戦争は戦争によって解決できない、愛によってのみ解決できる。日本は必ず将来アジアにとって重要な国になるので我々は一切のその行為を許す」と、並みいる大国を前にして声高らかに宣言をした。その言葉に私は感銘を受けたのです。そのお陰で日本は分国を免れ、高度成長期を経て、現在当たり前のように衣食住を充実させることができているのです。

「スリランカで雇用を生み、恩返しをしたい」

品川様:一方で、スリランカはその後内戦状態に入り、国が疲弊して、普通の生活ができなくなってしまいました。初めてスリランカの都市・コロンボに訪れた時、裸足でリヤカーを引き、ゴミの中の煙草の吸殻を拾い上げては吸っている人を目の当たりにしました。コロンボは、日本でたとえるなら、東京に匹敵する街です。

ホテルの家族寮を見ても、まるで大学の部室のようでした。スリランカでは地方から都心に出稼ぎに行くような就労体系が多く有ります。要するに家族とは1ヶ月に1度会えるか会えないかというのが現状です。朝の挨拶をする、一緒に朝食をとるといった、家族として当たり前のことすらできないような状況がそこでは起こっていた。だからこそ、僕はスリランカを舞台に選びました。生きた資産を活用することこそが、弊社の投資会社としてのテーマですから。

「簡単に儲けよう」と思うのではなく、想いのある資産を生きた資産として活用すると、最後は必ず返ってくることを、経験上確信していました。SHINAGAWA BEACHを作ることによって雇用が生まれ、一人の雇用を生み出すことによって、また掛け算式に雇用が増えていく。現在70名の社員がいますが、間接雇用を含めたら、約100名の生活が守られることになります。雇用は最大の財産です。だからこそスリランカに恩返しができる、と思ったのです。

「スリランカで雇用を生む」という理念を、どのように落としこんでいったのですか。

品川様:私の経営理念は「Love, Thanks, Pride」がキーワードになっています。その理念を元に「スリランカと日本の懸け橋となる会社」が、Shinagawa J.グループの経営ビジョンです。そして、それを浸透させるための重要なツールが、ロゴマークやタグラインでした。

ロゴマークは、二隻の船を表したものです。ホテルのあるバラピティアは、独特な船で魚を捕りに行くという慣習があります。その漁に使う船が双胴船のカタマランです。二隻の意味は、それぞれスリランカと日本を表しています。SHINAGAWA.Jグループが、このバラピティアの地から世界に向けて航海が始まるという意味をこめて、このロゴにしています。

ロゴマークやタグラインはブランドの核なので、それに手を抜いてはいけないという3ステップマーケティング®の教えに従った結果ですね。

完成したロゴマーク 完成したスリランカのホテル SHINAGAWA BEACH

また、「何のために、誰のために、なぜここにホテルを作ったか」を直接伝える事が、最も重要だと考えました。社内研修の際に「あなたたちのリスペクトしている初代大統領を、私も同じようにリスペクトしている。スリランカと日本の歴史にきちんと向き合っている人物がホテルを立ち上げたんだ!」と自分なりに熱く伝えたのです。バラピティアは、日本でたとえれば伊豆の中でも西伊豆のさらに奥地のような場所です(笑)。

従業員の7割ほどがホテルの接客経験がない素人でした。でも、スリランカ人の雇用を生み出し彼らを幸せに導くことが私の経営目的ですので、スリランカ人だけの且つ地元の雇用にこだわりました。その上で「家族を大切にできる人である」という事を採用基準の1つとしました。何故かというと、家族を大切にできる人は幸せになれる。幸せな人はお客様を大切にできるから・・・。そうでなければ、雇用を生みだしても意味がありませんからね。

初めてのホテル経営にもかかわらず、続々と世界的評価を受ける

グランドオープン後の評判はいかがでしたか?

品川様:スリランカのTVでも取り上げられましたし、スモールラグジュアリーオブザワールドに、2014~2016年と3年連続で選出されています。日本では星野リゾートさんも選ばれています。また、世界的旅行予約サイトのトリップアドバイザーでも、9割5分以上のお客様から「大変良い」「良い」という口コミ評価をいただいています。

イギリスで開催されたインターナショナルホテルアワードでも、スモールラグジュアリーホテル部門のスリランカ代表としてノミネートされました。おかげさまで世界的評価機関の2つに選ばれています。

スモールラグジュアリーオブザワールド 最高経営責任者 品川 薫範様

マーケティングを活かすことで、ブレない経営ができる

売上としてはいかがですか?

品川様:初年度から好調でした。ホテル事業で上場している競合他社を見ていても、1年目から利益を出している企業は中々ありません。皆さん、最初は苦労されてるんですよ。だからこそ、私達も最初のうちは過大な期待をしていなかったのですが、ここまで結果が出ているということは、社員が見えないところで厳しいトレーニングを積んでくれている証だと心より感謝しています。

今後の展望を教えてください。

品川様:原点を忘れず、社員の成長と共に、地に足をつけた経営をしていくと決めています。ミスターマーケティングさんが指導してくれた知識がなかったら、ホテルは建てたかもしれませんが、理念を構築することもなく、単純に「儲かるかどうか」という基準で経営をしていたかもしれません。事業の意味がどこにあるかを教えてくれるのがミスターマーケティングさんのマーケティング指導です。それを本気で実践することで、ブレない経営ができていると実感しています。

 

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