カテゴリーキラー戦略でCIを刷新!欲しい人財が集まる会社に! ―金属加工業のコーポレートブランディング―
背景
静岡県沼津市にあるマックス富士様は、創業42年の老舗のステンレス加工メーカーです。
同社は、ホームページやパンフレットの改定を機に、人材採用を目的として会社のブランディングを行うことになりました。
社長は、「うちの会社は、泥臭い鉄工所と思われているようだ。これからは、若者が一緒に働いてみたいと思う洗練されたブランドにしたい」と考えていたのです。
そこで当社にご依頼頂きまして、カテゴリーキラー戦略の考え方をもとに、人財採用および営業活動にとってプラスになるブランド作りに取り組んでいきました。
課題
- 商品の強み(商品力)、会社の強みが、しっかりとお客様に伝わっていない。
- CI(コーポレートアイデンティティ)である、会社のロゴマークやタグラインの検証
- リクルーティング対象者、新規顧客に伝わる表現とホームページやパンフレットのツール開発
解決のためのポイント
- 「強み」の整理し・訴求の優先順位付け
- ブランドブックなどのツール整備・導線設計
- 表現の一貫性・統一感をもったブランディング
結果
- ブランドイメージが向上し、お客様からの評価だけでなく、課題であった新卒募集が増え、良い人財採用につながった。
作成したブランドブック
まとめ
本事例は、「カテゴリキーキラー戦略」の考え方をベースにCIを刷新し、新卒の人財採用を一つの目的として、就職活動中の高校生がどんな職場で働きたいかということをイメージしながら考えていくことにしました。
もともと同社は、夢と希望にあふれる若者に対して、倫理経営の大切さを伝えると共に人格の向上を目指し、地域に喜ばれる会社作りを目指していますが、その会社の魅力が十分に伝わっておりませんでした。
また、ホームページやパンフレットはお客様向けにも使用するため、当然そのことも考慮していかなければなりません。
そこには様々なニーズがあると思われますが、職人として働いてもらう現場ですから、そこで働くことにプライドを持てるような雰囲気にしたいと考えて、カテゴリーキラー戦略構築の流れで、プランニングを行っていきました。そして、現有する「強み」を十分に考慮して、目指す方向性を設定しました。経験上、この「強み」が、なかなか自社目線では気づいていないケースが多くこの「強み」をどのように定義していくかについて、しっかりと時間をかける必要があります。
結果として、新卒の人財採用は成功し、良い社員を採用できるようになりました。もし、人財採用における応募者やお客様などへ自社の魅力が十分に伝わっていないのだとすれば、どんな素晴らしい取り組みや商品、サービスを持っていても非常にもったいないことだと思います。限られた情報しかない中で、応募者やお客様は、その会社を判断しております。そのため、ホームページやパンフレットなどで自社の魅力が十分に伝わっているか、今一度、に検討してみてください。まだまだ伝えきれていないことがあるかもしれません。また、その際には、目的の設定や、市場環境、ターゲットの行動特性などをしっかりと検討した設計をしていただくことをお勧めします。「お金をかけてCIを変えたけど効果が出ない。」という話をよく聞きますが、そのようなケースでは、ご説明させて頂いたような戦略的な視点が欠けているケースがほとんどですので、十分に注意していただきたいと思います。
【追伸】
「カテゴリーキラー戦略」について、手軽に学んでみたいという方のために、
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※文中の「カテゴリーキラー」とは、独自性が高く、競合他社を圧倒するほど差別化された、強い、商品・サービス・事業のことを指しています。