カテゴリーキラー戦略で攻める!CIを刷新し、B to B販路拡大に成功! —製造業のブランディング—
背景
ニットー様は精密機械製造業として「プレス金型製作」で創業し、48年の歴史を数える企業です。
2004年に1つの大きな転機がありました。それは取引先の社長が体を壊しその奥様が継いで仕事をしていたのですが、年齢的なこともあり会社を引き継げないかと相談があり、M&A(企業の合併、買収)を行ったのです。
その後も2005年にはアルミ溶接技術を得意とする会社、さらに2008年には厚板のプレス加工技術を持つ会社を買収しました。また3つに分散していた工場も1つに集約しました。その結果、従業員数が36名に増え、取引先会社数もM&Aに乗り出す前と比べると40社増の約100社となりました。業種も自動車部品、住宅設備業界中心からオフィス家具、建設機械、トラックなどに広がりました。
M&Aの結果、様々な技術を持つようになりましたが顧客にはそれがうまく伝わっておりませんでした。そのため取りこぼしている仕事も多くあるのではということに気づき、どのように顧客に魅力的にアピールしていけばよいのか、どのように新規顧客を獲得できるのかという課題が持ち上がりました。
課題
- 自社の強みの整理ができておらず強みが明確になっていない。
- アピールポイントが差別化できていない。
解決のためのポイント
- 「幅広い技術力」と「豊かなアイデア」を差別化として設定
- タグライン開発により自社のポジショニングを明確化
- ホームページのリニューアルと展示会への出展による新規顧客獲得
結果
- 展示会マーケティングによってBtoBの販路開拓を積極推進!
- 結果として従業員の意識も変わり、より顧客目線を持った会社に変化!
まとめ
本事例のように、精密機械製造業においても、戦略思考で取り組むことが大変重要であることがおわかりいただけると思います。市場環境を把握して顧客ニーズや競合との差別化を念頭において自社の強みを見出だし、それをしっかりと顧客に伝えていき、そして顧客獲得を効率的に行うまでの一連の戦略の立案が今後の企業の成長においてとても重要です。ニット-様は、経営者自らがカテゴリーキラー戦略構築のノウハウを取り入れ、ここに紹介したプロジェクトの実行を皮切りに、躍進していきました。その後もコーポレートメッセージに相応しい企業活動を行っています。また、その後は、企業のブランディングだけでなく、カテゴリーキラー商品となりうる、自社のオリジナル製品づくりにも、積極的に取り組んでいます。結果として各種メディアにも多数取り上げられ、それが企業価値の向上にもつながるという好循環を生んでいます。
もし、貴社においても次の企業成長を検討していく際には、理念やビジョンなどの強い「想い」とあわせて、原理原則に従った「戦略」に落とし込む努力をされることをお勧めします。「戦略」なき「想い」は、夢物語です。また、「想い」なき「戦略」も、社会に受け入れられ長く続くビジネスにはならないでしょう。業種・業界にかかわらず、より多くの企業に、カテゴリーキラーとなる、強い商品・サービスを生み出して、企業成長を目指して欲しいと思います。
【追伸】
「カテゴリーキラー戦略」について、手軽に学んでみたいという方のために、
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※文中の「カテゴリーキラー」とは、独自性が高く、競合他社を圧倒するほど差別化された、強い、商品・サービス・事業のことを指しています。