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COLUMN 儲かる10億円ヒット商品・事業をつくる「カテゴリーキラー戦略」コラム

第40話 組織に一体感を生み出す法


 

「社員の見ている方向性がバラバラで、組織に一体感がありません。」

 

先日開催した当社の特別勉強会にご参加頂いた経営者から、懇親会のなかで、ご相談を頂きました。

 

※カテゴリーキラーとは、競合他社を圧倒する差別化された強い商品・サービス・事業のこと。


 

「組織に一体感が生まれない」

 

ビジョンに向けて組織が一体感を持ち全員が行動できればどんなにいいか、と願う経営者は多いことでしょう。

 

 会社が大きくなればなるほど、組織をどのようにマネジメントしていくのか、このことの悩みは尽きないものです。

 

 どんなに良いビジョンを掲げても、理念を唱えても、組織づくりといってリーダーシップ力やモチベーションを高めるセミナーに、社長のみならず、社員に行かせても、それで業績につながるというかというと、そんな簡単ではありません。

 

 ある企業教育の研修会社に参加した経営者が、

 

「やる気は高まったけれども、やる方法がわからないので、余計、悶々とします(笑)。」

 

と話していました。

 

 では一体、組織の一体感を高めるには、どのようにしたらいいのか。

 

 その一つの解が、組織の「戦略的な束ね」です。

 

「戦略的な束ね」とは、戦略を構築することによって組織に方向性を持たせて、何をやるべきかを明確にし、組織の一体感を持って社員に行動を促すことです。

 

「戦略的な束ね」

 

例えば、チームスポーツで考えるとわかりやすいのかもしれません。

 

 サッカーは、各チームメンバーが個々の考え方で比較的自由に動けるスポーツです。途中でゲームを止めて、こうしよう、ああしよう、と言って作戦会議することは休憩時間以外はできません。

 

 そのため、あらかじめ、各個人にどのような役割を持たせ、場面場面で、どのように動くのかを決めます。また、基本的に自分たちのチームは、どのような攻め方、守り方をするのか、ということを決めます。これが戦略です。

 

 いくら有能なサッカー選手を集めても、各個人の考え方や動き方が、それぞれ自由でバラバラであれば、強いチームになることはできません。

 

 最近のワールドカップを見ると、かつて最強と言われてきたブラジルやアルゼンチンなど南米チームが、軒並み決勝トーナメントでも早く敗退していくケースが見られるようになってきました。

反対に、ヨーロッパのチームが、トップに台頭してきました。

 

私見ですが、この差こそ、戦略の差ではないか、と考えております。

 

 アルゼンチンのメッシ、ブラジルのネイマールを擁しても、ヨーロッパのチームは、組織的な動きで、彼らにボールを渡らせず、ゲームをつくらせようとしません。

 

 一方で、一般的にあまり知られていないようなメンバーを擁するチームでも、勝ち上がっていくケースも少なくありません。

 

 その戦略の差、まさにこれをつくり出している人物こそ、監督です。もちろん様々なスタッフがいますので、色々なアドバイスや意見はあるものの、最終的には、監督が決めて、選手に実行させます。

 

 サッカー以外にも、色々なチームスポーツで、監督によって、大きく成果が異なってしまうことは、スポーツ界の常識です。

 

 そこには、リーダーシップやモチベーションといった組織づくりのみならず、チームメンバーの強みや個性も活かしながら、どうやって組織としての方向性や一体感を生み出して勝つチームをつくるのか、その戦い方(=戦略)こそが、結果となって現れるのです。

 

 このことは、企業も例外ではありません。まさに、チームスポーツでいうところの監督が、まさに経営者にあたります。

 

 最近、コンサルティングで見受けられる傾向としては、もちろん目下の売上を上げるために戦略をつくりたい、という目的で来る経営者もおります。

 

一方で、社長以下、メンバーを巻き込みながら戦略をつくって一体感を持ってマネジメントしていきたいという目的で指導を受けたいというケースが増えてきました。

 

 戦略とは、最終的には社長が決断する物事ではあるものの、その意思決定のプロセスに、社員を参加させます。参加した社員も戦略を一緒に構築することで、納得度が高まり、結果、自主的に取り組むようになります。

 

そのことが何よりも嬉しい、とコンサルティング後に話してくれる経営者も少なくありません。

 

 「戦略的な束ね」をつくるということは、組織づくりに大いにつながることは、意外と知られていません。

 それは、経営学においても、組織論と戦略論と分かれて議論するケースが多く、また学者やコンサルタント、経営者などの様々なビジネス書籍でも、それが別々に語られているからです。

 

 しかし、学問のように、バラバラに分解してそれぞれ個別の問題を取り上げても、実業としての経営が良くなるわけではありません。

 

 経営という一つの営みを、総合的に統合的に取り組む視点を持ちながら、個々の問題を取り扱うことが、経営者視点として大切なことだと思います。

 

 組織を戦略によって束ねる、「戦略的な束ね」、一度そのことに取り組んでみてはいかがでしょうか?

 

 

株式会社ミスターマーケティング

代表コンサルタント

吉田 隆太

 

【追伸】

「戦略的な束ね」をつくるためには、大事なプロセスがあります。そのプロセスを知らないまま経営していくと、目に見えない経営資源のロスにつながります。

当社では、これまで10年300社以上を指導して体系化した戦略づくりのプロセスをセミナーでお伝えしております。

「ビジョンや理念を設定し、もっと一丸となって飛躍したい」

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このようにお考えの経営者は、当社セミナーがお役にたてます。

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