コンサルタントに求められる能力とは?
こんにちは。ミスターエムのマーケティングプランナーです。
2回目です。お待たせいたしました!パチパチパチ。
といっても読者数はまだまだ少ないですが。自己満足ということで…。
がんばれー!自分!
ところで、今回は、題名の通り、コンサルタントに求められる能力について
書きたいと考えています。
どんなコンサルタントに聞いても、まず必要な能力は?と
聞かれたら、コミュニケーション能力(対人関係スキル)と
論理的思考能力(ロジカルシンキング)だといわれるでしょう。
もちろん、このような能力はコンサルタントのみならず、
すべてのビジネスパーソンにとって必要な能力だと言ってもよいでしょう。
この2つとも、どちらも能力として磨く必要がありますが、
特に後者の論理的思考能力については、私は非常に苦労しました。
というのは学生時代、いわゆるお勉強というのはそこそこできるほうでした。
それは必ず答えがあり、それに導くための知識やパターンを詰め込むことで、
それなりの問題には対応することができました。
しかしながら一方で、いわゆる「頭の賢さ」というものに関しては、
あまりないほうだな、と思っていました。
それは、あまり考えるということが習慣づけられておらず、
なんとなくで物事についても過ごしてきてしまったからでしょう。
また中小企業診断士やMBAの勉強などは、それなりに大変ですが、
もちろんその能力も必要なものの、それなりに回答が用意されている
お勉強のようなものです。
大変には違いありませんが、仕事に比べればはるかに簡単でしょう。
私はMBAを卒業後、ミスミという会社に入社したことは、前回にも書きましたが、
この会社では、私はこの能力が嫌というほどないことを感じさせられました。
社長がコンサルタント出身だということもあり、
論理的に物事を考えることを強いられてきました。
あまりにも論理的能力がないため、MBAで培った知識なども
使いきれず、今思えばただの頭でっかちの人間だったような気がします。
しかし、私の上司が非常に辛抱強く、育ててくれた結果、
ある程度の論理思考能力も身についてきました。
またさらに、MBAで培った知識を、論理的思考力がついてきたおかげで、
実践で使いこなすことができるようになってまいりました。
もしミスミに行っていなければ、今現在、コンサルタントとして仕事を
できるようにはなかったでしょう。
本当にあのころ、育てていただいた上司には感謝です。
ありがとうございます。
ところで、コンサルタントとして、お客様に喜んでもらうために
よりよいアウトプットをしていくためには、常に、インプットを
していく必要があると考えておりまして、本日は、
週末起業というコンセプトで有名な株式会社アンテレクトさん
というところが主催している、
『知的生産力を高める「コンサンルタント頭」即成講座』というセミナーに
丸一日参加してきました。
本セミナーでは、コンサルタントとして、非常に有名な3人の講師陣が
レクチャーしてくれました。
まず最初は、鈴木 貴博先生です。
この方は、最近ベストセラーとなった、「がつん!力」という本の著者であります。
鈴木先生から学んだことは、次の3つでした。
1)変化を読む: 土俵を視る
2)精度を変える: 「緻密」か「ざっと」か
3)視点を変える:違った立ち位置、違った時間軸
1)はつまり、市場や競合環境が変わりゆく中で、今までとは
違った土俵で戦う必要があるにもかかわらず、
昔の土俵で戦っていても、業績は回復しない、ということをおっしゃっていました。
2)は、その対象によって、見方を変える、ということです。
たとえば、既存事業は、緻密に分析する必要があるものの、
新規事業は、ざっと全体像を把握する、ようなことです。
もちろんざっと見ても、浅く見るのではなく、深く見ることも大切だと
おっしゃっておりました。
3)は、仕事の流れにおける時間軸や自社ではなく、顧客や競合の
立場になったときに、自社がどのように見えるのか、という観点で
物事をとらえるべきだ、とおっしゃっていました。
このような教えとともに、コンサルタントとしては、大きな時代の流れ、
というものを感じながら、なぜ、その現象が起きたのか、ということを
考えることが大切だともおっしゃっておりました。
非常に素晴らしい講演でした。
2人目は、森 秀樹先生という方で、株式会社アンテレクトの副社長も
努められております。
この先生の講義は、7月に行われたコンサルタント養成講座、というところでも
一度学んでおり、コンサルタントとして、どのように顧客に対して、
アウトプットしていくをいろいろと学ばせていただきました。
特に、森先生は、コーチングのプロでもあり、
コンサルタントとして多く求められる力は、論理力よりもむしろ多くの場面で、
コミュニケーション能力が求められている、というお話でした。
大変勉強になりました。
最後は、細谷 功先生です。
この方は、「地頭力を鍛える」という本でベストセラーとなった
有名なコンサルタントの方です。
細谷先生のお話の要点は、
1)「結論から」
2)「全体から」
3)「単純に」
考えることが重要ですよ、とおっしゃっておりました。
1)「結論から」
この考え方は、仮説思考という言い方もできるようですが、
つまり、今ある情報の中で、とりあえず仮説を立て、検証することで、
無駄な思考を減らすことにつながるようです。
また話すときも、「結論から」話すことで、顧客に対する、
どうして欲しいのか、ということを短い時間で明確にできる、とのことでした。
2)「全体から」
この考え方は、漏れがなくダブりがない、という、いわゆるMECEで
物事を考えなさい、という教えです。
3)「単純に」
この考え方は、短絡的にという意味ではなく、本質をとらえる
ことにあたります。
このような思考を日ごろ行うことで、地頭力が鍛えられる、というお話でした。
このセミナーは、本当にロジックで裏付けられた、非常にわかりやすい
素晴らしい内容でした。
また、この3人の先生は、論理力も素晴らしいですが、冒頭に申し上げた
コミュニケーション能力も抜群だな、と思いました。
非常に良い雰囲気の中で、講演をしていただきました。
ありがとうございました。
これからも自分の能力を高め、お客様に喜んでいただけるような
よりよいアウトプットをしていくために
またセミナーや本に学んでいきたいと考えております。
長くなりましたが、お読みいただき、まことにありがとうございました。
ところで、最後に皆様に質問です。
本日細谷先生からの問題がありましたが、その中で、
フェルミ推定、というのをご存知でしょうか?
これは、一見算出が困難な数量を
短時間で手元にある知識だけを用いて、
概算する手法のことを言います。
そして、これについての問題が以下のとおりです。
「日本には葬儀屋の数がいくつあるか、3分以内で答えなさい。」
いかがでしょうか?
株式会社ミスター・エム
マーケティングプランナー