デフレ経済にマーケティングで挑む!
アベノミクス効果で、連日株価ニュースがながれていますが、未だ続くデフレ経済で世の安売り合戦の模様はあまり変わりませんね。
『経済成長を阻害する過度なデフレを脱するには、どうするべきか!?』
本日のテーマはこれです。大きく出ました。
エコノミストですら、徹底討論の後、見解を分かつ非常に難しいテーマですよね。
なので今回は、いちマーケターの立場として、今ご商売をされている方々に出来ることを考えてみたいと思います。
では結論から、
従来100円のものを80円で売ってお客さんを集めるよりも、100円のものを120円で売る努力をしてみてはいかがでしょうか。
“120円で売る努力”と申しましても、もちろん単なるの値上げではありませんよ。その物自体にプラス20円の価値を付加する努力をするという意味です。
かつての高度経済成長を遂げた日本人は既に様々なニーズに満たされています。そんな状況の中でも欲しいと思うものは、万人にとってではなく、その人にとって、あなたにとって、役立つものであり、その他の製品に比べて大いに喜びのあるものですよね。
今回は、「その人にとって」「あなたにとって」が、キーワードです。
そして、「その人」や「あなた」が誰なのかを明確にすると、プラス20円の内容を何にするべきかが見えてきます。
例えばですが、
『今治タオル』が売れていますね。多少値がはっても、職人の伝統的な技で保たれた“日本製の高品質を求める層”に選択をされています。ブランディングも上手にされています。
また、プレミアムティシュ―としての『鼻セレブ』も、その他低価格品を抑えて大ヒットしていますよね。
“ソフトなかみ心地を重要視する花粉症患者”などの心をしっかりと掴んだ結果です。
要は、顧客のニーズに、より深く的確に応える為に、ターゲットを絞り込むことが大切だ、という事です。
「あなたのご商売は、競合が多く価格競争に陥りがちですか?」もし、そうであればそれは、チャンスなのです。
なぜなら、競合他社も絞り込みの戦略ができていないからです。つまり、業界的にマーケティングが弱いということです。
ターゲットを絞り込む必要があるということは、頭でわかっていても難しいものです。
なぜなら、絞り込んだ分ほかのお客様を失う怖さがあるからです。
そこで、その怖さを払拭し、成功確率をあげていくために、企画段階で念入りな事前調査や仮説検証などの努力が必要になってくるのです。
十人十色。あなたの扱う商品・サービスは、その中の誰に一番喜ばれそうですか?
また、その人にもっと喜んでもらうに何か良い方法はありませんか?
どこまで個絞り込んでいくかは、そのマーケットのお客様のニーズと競合環境によって変わってきますが、
先ずはあなたの業界の「100円のものを120円で売るには?」を考えてみてください。
今の時代のニーズである“個での勝負”に、より上手く適合できるのは、大企業ではなく日本の中小企業であることは間違いありません。
中小企業のマーケティング力向上が、デフレ脱却に大きく寄与することを信じております。
是非、多くの中小企業にその一歩を踏み出して頂きたいと思います。