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プロ経営者。

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ベネッセHD会長兼社長の原田氏が、解任された。

2年間の赤字の責任を取ったかたちである。

就任後、1ヶ月経ったときに、個人情報の流出事件があり、それによってベネッセは著しく信頼を損ない、会員が減少したことによって、赤字に至っているという。

実際に不運であることは否めないのだが、しかし、マクドナルドの赤字も、原田氏の就任時から始まったことを考えると、経営能力が問われてしまうのも致し方ないのだろう。

また、LIXILグループ社長であった、藤森氏も先日解任された。この方は元GE上級副社長で、引き抜かれたのだが、こちらもM&Aの失敗により就任後2年間で辞めさせられた格好である。

それにしても、プロ経営者は成り立つのか?

プロ経営者としては、ローソンからサントリーに渡った新浪氏が有名であるし、また、私の前職であるミスミの三枝氏もその一人に数えられるだろう。

個人的には、成り立つ、と信じたい。

それは、経営には法則性やセオリーがあると思うからだ。

業種や業態による個別環境や特殊性は否めないし、その経営者の得意、不得意分野も、もちろん影響するとは思う。

それにしても、だ。

そうでなければ、経営学などの学問も成り立たないのだとも思う。

プロ経営者、特に上場企業で株式を公開している会社は、アメリカのように恐ろしく短期間での成果を求められる。

その点は非常にシビアであるが、アメリカでは、そのリターンも大きい。

私は、三枝氏が著書に書かれているように、日本にもプロ経営者が多く育って欲しいし、もちろんベンチャーを立ち上げる経営者も増えていって欲しいと思う。

そのような人財が育ってこそ、日本企業の活性化にもつながるも思う。

その中核能力として、やはり売上を上げるためのスキル、マーケティングが重要だということは、過言ではないだろう。